引き継ぎのご挨拶

関西棋院棋士の中野泰宏です。神戸市東灘区に在住、妻と6歳の男の子の三人家族で生活しています。

このようにホームページで芦屋囲碁サロンのことを宣伝したりお仕事したりさせて頂いていますが、ご覧下さっている方の中には「いつからオーナーになってたの?」と不思議に思われる方もおられたと思います。

少し手順前後にはなりますが、引き継ぎに至った経緯をお伝えさせて下さい。

もともと、芦屋囲碁サロンは約19年前にオープンしました。

オーナーはKさん。当時70歳。以来、お客さま第一で営業してこられたそうです。

Kさんはほぼ毎日、碁を打ちに通ってこられました。

私は、個人レッスンのお仕事で5、6年前から出入りさせて頂いています。

Kさんは数年前から「誰か良い人に囲碁サロンを引き継いでもらって囲碁サロンを続けてほしい」と考え、お願いもしてこられたそうです。実は私も数年前にお願いされたことがあるのですが、そのときは「無理ですぅ」とお断りしました。

今年に入ってKさんの体調が悪くなり、いよいよこのままでは後のことが心配ということで、またお願いされました。

「イエス」とは言えなかったのですが、「ノー」とも言えませんでした。

それから囲碁サロンが良くなるようにお仕事をさせて頂くようになり、正式には8月から、オーナーとして引き継ぐことになったのです。

Kさんの体調が崩れていたのは心労が原因だったようで、今ではすっかり元気になっています。

以上のような経緯ですので、私としても「自分の囲碁サロン」という感じがなかなか持てず、まだまだ「Kさんの囲碁サロン」という感じがしています。8月の時点でご報告できなかったのも、私の心境からのこと・・・だと思います。

最近、ようやく自分の囲碁サロンだという感じが増してきました。

少しずつではありますが新しいお客さまも来て下さっています。

来て下さった方が囲碁を楽しんで帰ってもらえる場所になるよう、これからも頑張っていきます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 棋士 中野泰宏 (2023年10月9日)